アスペルガー症候群と生産性 ①生産性の仕組み
(画像はぱくたそ様より)
From : INてぐらる
生産性という言葉を知っていますか?生産性とは「より少ない労力と投入(つまりインプット)で、多くの成果(アウトプット)を生み出したいという人間の考えから生まれた概念」のことです。(wikipediaより)
これは、日本で言われるようになったのは最近で、特に「働き方改革」の関連のテーマで聞く言葉の1つのように感じます。
しかし、この考え方・概念は日々の活動にも活かせる重要な概念であり、アスペルガー症候群であるあなたにとっては、特に重要です。
今回はこの生産性について、より深く解説すると共に、生産性を高めるための考え方と、アスペルガー症候群が生産性を高める理由をお伝えします。
・生産性という言葉の理解を深めよう!!
では、生産性とはどういうものなのかをより理解できるように解説していきます。別の言葉で置き換えるなら「効率」とほぼ同じ意味と考えることができます。
生産性は数学のように式で、表すことができます。しかもかなりシンプルです。
その式は、、、
生産性=成果(アウトプット)/労力、投入(インプット)
と、表現できます。
この生産性が高ければ高いほど、生産力が高い、効率よく仕事をしているというふうに解釈できます。
・生産性の考え方を日常に取り入れるには?
さて、生産性の考え方を日常に取り入れるためには、日常の活動の何がインプットになるのか?そして何がアウトプットになるのか?を考える必要があります。それは人それぞれの考え方があり、何を目標にしてどんな信念で行動しているかにも関係があります。
つまり、一概には言えないということです。この点はあなた自身がよく考える必要があります。
ただ、例えばこのようなものがインプット・アウトプットになり得るというものありますので、その一例をここにいくつか示しておきます。
インプット
・学習時間
・お金(資金)
・読書量
・記録・データ
・人から聞いた話
等
アウトプット
・収入
・制作物
・学習した事
・買った物
・表・グラフ
・自分の状態
等
・生産性をあげるメカニズム
生産性を上げるには、2つの考え方があります。「アウトプットの質を変えずにインプットを減らす」そして「インプットを変えずにアウトプットを増やす(質を向上させる)」この2つです。
そして、生産性を向上させるパターンは3つあります。
①アウトプットの質を変えずにインプットを減らす。
②インプットを変えずにアウトプットを増やす(質を向上させる)
③インプットを減らして、アウトプットを増やす(質を向上させる)
(他にも、細かく考えれば向上するパターンはあるのですが、確実に向上するパターンはこの3つです)
それぞれ、具体例を出して詳しく解説していきます。
①アウトプットの質を変えずにインプットを減らす。
これは、具体的には「今までやっていた作業をより少ない時間で行う」「成果を出すまでの過程を減らして、時間・労力・お金を減らす」などです。
例えば、「60分で、ブログの記事を2つ書いた」なら
2(記事数)/60(分)=1記事あたり30分
の生産性になります。
では、これを「40分で、ブログの記事を2つ書けるようになった」とします。
この場合
2(記事数)/40(分)=1記事あたり20分
の生産性になります。
比較すると、1記事当たり10分生産性が向上したと考えられます。
②インプットを変えずにアウトプットを増やす(質を向上させる)
これは、「今までと同じ労力や時間で、多くのことをする」という考え方です。例えば、「60分で、60ページ分の本を読んだ」とします。(読書の本質とはズレますが、あくまで例えです。)
この場合
60(ページ)/60(分)=1ページ当たり1分
の生産性になります。(効率のように感じるかもしれませんが、そのページから自分の中に知識を取り込んで生み出したのなら立派な”生産性”と言えます。)
では、「60分で、120ページ分読めた」としましょう。この時は
120(ページ)/60(分)=1ページ当たり0.5分(=2ページ当たり1分,1ページ当たり30秒)
の生産性になります。
この時は、1ページ当たりの生産性が2倍になったと言えます。
③インプットを減らして、アウトプットを増やす(質を向上させる)
これは、①と②の考えを両方取り入れた考え方です。「今までやっていたことを、少ない時間や労力でより多くのことをこなす(質を向上させる)」ということです。
例えば、先ほどの例の「60分で、60ページ読めた」なら「時間(インプット)」と「ページ数(アウトプット)」に「40分で、80ページ読めた」とします。すると・・・
80(ページ)/40(分)=1ページ当たり0.5分(=2ページ当たり1分,1ページ当たり30秒)
の生産性になります。
・長期的には③の考え方を続けると効果的※ただし少しずつ
長期的に見ればアウトプットとインプットを少しずつ改善していった方が効果的です。なぜなら①と②の考え方は、短期的には効果があるのですが、継続することが難しいのです。ですが、③のようにアウトプットとインプットをそれぞれ少しずつ改善した方が、負荷が少ないのです。
例えば、先ほどの「60分で、60ページ読む」という例で考えると、いきなり「40分で、60ページを読む」や「60分で、90ページ読む」ようにするのはできるかもしれませんが、し続けるのは難しくなります。
しかし、「50分で、75ページ読む」ようにした方が、続けやすいのです。そのように感じませんか?(実は、先ほど示した例と生産性は同じです)
このような考え方で、少しずつ改善するようにするとおススメです。
・アスペルガー症候群にとって疲労軽減につながる。
アスペルガー症候群にとっては、疲れやすさを回避することにつながります。短時間、少ない負荷で多くの成果をあげられるようになるので、疲れにくくなります。
このほかにも、あなた自身の目標をより少ない労力で達成することにつながります。
いかがでしたでしょうか?
次回は、アクションつまり行動の単位で生産性を高める具体的な方法についてお伝えします。
アスペルガー症候群の大きな活躍へ
INてぐらるでした。