アスペルガー症候群を治療ではなく、個性に変えるための考え方
From:INてぐらる
アスペルガー症候群を含めた発達障害は強力な個性であり、武器にするべき、というのが私の考えです。グレーゾーンであればあるほど、こうするべきだと思います。
最近の発達障害のコンテンツでは、これに気付いて、啓発している人もいます。私も実体験等含めて、この事に納得し、このブログで伝えています。
しかし、そうは言っても、”治したい”と思う人が半数以上で、正直な願いでしょう。そして、”難しい” “不可能”と知って、深く絶望し、強い自己否定に陥ります。
最近では、オキシトシンのような有効そうな薬も出てきているので、また希望をもって治療しようとする人もいるはずです。
しかし、ちょっと待って欲しいのです。この治療したいという気持ちには、大きな落とし穴があるのです。
・発達障害で絶望する人の大きな誤解
私自身も「自分が、発達障害だから苦しいんだ」と断定し、勝手に絶望していた時期がありました。
しかし、今になって考えると大きな誤解をしていた事に気付きました。
それは、社会性・対人関係などの問題を全て自身の発達障害のせいにしていたという事です。
もちろん、そんな事はありません、そしてこう思ってしまう事は、仕方がない事です。
しかし、この考えにとらわれると思考を止めてしまいます。本当の原因、本当の問題を見つけられません。
本当に、恐ろしく、大きく損をしているのはここなのです。
・「原因を真剣に考えること」で本当の原因・問題を見つけ出す
私たちは、本当はアスペルガー症候群・発達障害で苦しんでいないことの方が多いです。
むしろ、本当の原因を見つけないと発達障害を治したかどうかに関係なく悩み続けるでしょう。
対人関係を例にして考えてみましょう。うまくいっていない対人関係というものが、必ずしも「私が空気が読めないから」ということが原因になるのでしょうか?
もしかしたら、「相手の気分が悪い」だけかもしれません。「お互いの価値観が大きくずれている」だからかもしれません。あるいは「思い過ごし」かもしれません。
このようなときにはそれぞれ、「日にちを改めて、後日会うようにする」「そもそも、その人との付き合いを減らす、やめる(付き合うべきでないので)」「思い過ごしなので、気にしない」という対応になります。
私が特にいいたいのは、発達障害を原因にして、思考停止しないで欲しいということです。
逆に言えば、たとえ発達障害が治ったとしても、悩みは消えません。発達障害であることそのものは問題を生み出していませんし、原因でもないからです。
・本当の原因がわかれば対処できるし、発達障害は個性になる
本当の原因がわかれば、アスペルガー症候群・発達障害を治さずとも、今あるあなたの能力や環境で対応できる事に気づきます。そして、発達障害は強力な個性になるでしょう。
思考停止しないでください
最後にエクササイズを紹介して、終わりにします。
あなたが今、発達障害で悩んでいるだろうということを深く考えてみてください、そして原因や問題の別の可能性を見つけ出してください
アスペルガー症候群の大きな活躍へ
INてぐらるでした。